コラム「凡言録」より3月21日
東・関大震災−11
今日は雨降り。「雨に直接触れないように」とテレビで注意があった。大気中に浮遊する放射性物質が雨粒とともに降ってくるからだ。雨に濡れたら、対策は水道水で洗う、濡れたタオルでふき取る。使ったタオルはビニール袋に入れて保管すること
▼いわき市の沿岸部も津波で潰滅的な被害で、192人が亡くなった。市の北部は原発から20〜30キロ圏内で危険だという風評被害で、いわきには救援物資なかなか届かない。渡辺市長がテレビで実情を訴えた。広大な市内でコンビニが一店も開いていない。水道復旧の応援が受けられず、復旧は、自力で4割にとどまっていると
▼原発文芸。「原発銀座を擁して息づくわれら子孫に残す何あるというのか」(天城南海子・00年作)。「木造の屋内避難の汚染率うたがえど父母とゐる解除まで」(遠藤たか子・06年作)
▼隣の四ツ倉で食料の支給があった。昼にアンパン1人5個、夕方に弁当。弁当のおかずはトリの唐揚げとチクワ、ヒジキ、ダイコン干しの煮物。久ノ浜では食料の配給はない。