4月25日(月)晴れ一時雷雨。晴れてきた午後、上遠野地域に写真撮りに行きました。夜HPアップの為、ネットカフェに行きました。そこで入手した資料の一部です。


参考資料

2011年4月11日の福島県浜通りの地震に伴う地表地震断層について

石山達也・佐藤比呂志(地震研)・伊藤谷生(帝京平成大学)・杉戸信彦(名古屋大学地震火山防災研究センター)・越後智雄(地域地盤環境研究所)・加藤直子(地震研)・今泉俊文(東北大)

     2011年4月11日の福島県浜通りの地震にともなう地表地震断層

地震発生翌日の4月12日から15日にかけて,震源域を中心に地表地震断層の有無を確認するために調査を行った.その結果,いわき市遠野町綱木から同田人(たびと)町旅人(たびうど)にかけての約11 kmの区間で,高角西傾斜ないしほぼ垂直の正断層である地表地震断層が断続的に分布することを確認した(図1).変動崖の走向は一般にN10oW前後を示し,上下変位量は西側低下で約0.8-1.8 m,右横ずれ変位量が30 cm内外である.また,今回確認した断層の分布と走向から判断して,地表地震断層は右雁行を呈すると考えられる.

地表地震断層は,活断層研究会(1991)などによって示された複数の断層線のうち,最も西側の断層に沿って出現した(図1および写真).一方,東側の断層線,すなわちいわゆる地質学的に定義された井戸沢断層(渡辺・佐藤,1935)を横断する複数の路線を踏査したが,地表地震断層は確認されなかった.

活断層研究会(1991)は,上記の通り井戸沢断層(渡辺・佐藤,1935)を含む複数の断層線について一括して「井戸沢断層」を定義している.一方,今回の地震断層に沿って分布する断層は,御斎所変成岩類を原岩とする断層ガウジおよびカタクレーサイトを伴うほぼ垂直な断層面を有し,井戸沢断層(渡辺・佐藤,1935)とは明らかに別個の構造である.したがって,本稿では活断層研究会(1991)によって図示された「井戸沢断層」のうち最も西側に位置する正断層を,今回最大の上下変位量が観察されたいわき市田人町塩ノ平を模式地として「塩ノ平断層」と仮称する.久保ほか(2007)によれば,塩ノ平断層は今回地表地震断層が出現した範囲よりも南に延びる.従って,本稿の定義に従えば,今回の地震に伴う地表地震断層は,塩ノ平断層の一部に沿って出現したことになる.

4月25日インターネット「地震・火山情報」から入手しました。http://outreach.eri.u-tokyo.ac.jp/


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