コラム−11月17日

巨人軍の内紛

読売巨人軍の清武球団代表が記者会見し、渡辺戸恒雄球団会長を批判した。「不当な鶴の一声で、愛する巨人軍を、プロ野球を私物化するような行為は許せない」と▼

渡辺会長から「1軍ヘッドコーチは江川氏とし、岡崎ヘッドコーチは降格、江川氏との交渉も始めている」といわれた。桃井オーナー、原監督らが了承していた岡崎郁ヘッドコーチの留任を、渡辺氏の一声で引っくり返されたと▼

渡辺会長は清武氏の記者会見について、「事実誤認、表現の不当、許されざる越権行為、私にたいする名誉棄損がある」と反論談話を発表。「江川君の起用構想は監督からの提案、岡崎氏との関係もあるので助監督と考えたが、社内手続きはとっておらず、江川君と何の接触もしていない」▼

どちらに理があるのかは分からない。プロ球団は親会社の宣伝の道具とされ経営陣も親会社からの派遣で、選手の立場は弱い。公共性のあるプロ野球の運営は公正さが必要だ。ワンマン的言動が多いと指摘される渡辺会長に、反省する点はないのか。(11月17日)

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