コラム−11月24日

オウム裁判終結

松本智津夫(麻原彰晃)が「オウム神仙の会」を発足させたのは1984年12月、87年6月には「オウム真理教」と改称する。90年2月に「真理党」を結成し、麻原ら25人が総選挙に立候補するが全員落選した▼

89年11月にオウム被害者救済の活動をしていた坂本堤弁護士一家3人を殺害。94年6月に松本サリン事件で7人殺害。95年3月には地下鉄サリン事件で12人を殺害した。麻原は全事件を指示した首謀者だ。信者をマインド・コントロールし、凶悪事件を実行させた▼

一連のオウム裁判遠藤誠一被告に対する最高裁の死刑確定判決で終結した。起訴された189人のうち死刑13人懲役刑は無期5人など172人。罰金2、無罪1人だった▼

麻原は「地下鉄サリン事件は弟子たちにストップを命令した」と責任逃れ。「教祖の指示」を告発する弟子の証言があって何も語なくなった。オウムの犯行には謎が残る。被害対策弁護団は死刑執行は麻原だけにし、他の死刑囚には「再発防止につながる証言をさせるべき」と訴える。(11月24日)

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