コラム−11月29日

大阪ダブル選挙

大阪府知事選・大阪市長選のダブル選挙は、橋下徹氏が率いる「大阪維新の会」の候補が知事、市長とも勝利する結果となった。「大阪都」なる構想を掲げたことが民主、自民による政治の閉塞を打開するのでは、と府民に期待を抱かせたのかも。「独裁に賭けたくもなる閉塞感」(大阪市・宮本一夫)▼


「日本の政治のなかで一番重要なのは独裁ですよ」と公言する橋下氏は「大阪都」構想で府・市政を「一人の指揮官」に集中させるという。「新しもん好きですねん大阪は」(岸和田市・木村俊博=朝日川柳)。95年の横山ノック知事の例もあり大阪入気質の現れなのか▼


橋下新市長は自分に反旗を翻した市職員に「市役所を去れ」といい、教育委員には「選挙結果を受け止めろ」と恫喝した。氏が府知事時代に示し、批判が多い「府職員基本条例案」「教育基本条例案」を強行しようとしている▼


独裁政治を許さない大闘争で、閉塞感を民主的な方向で打開きれるよう望みたい。独裁政治の芽は双葉のうちに摘み取りねばならない。(11月29日)

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