コラム「凡言録」より3月16日


東・関大震災−6


我が家のライフラインは、幸い電気はきている、ガスはプロパンでOKだか、水が出ない。電話は不通。義弟が汲んでくる山の涌き水を飯炊き、洗面、トイレに使っている。風呂には入れない。市水道局の非常用タンクに飲料水を貰いに行った

▼鼻から管を入れて濃厚流動食を摂っている義母も、病院から退院を言われた。水も流動食もなくなり、行政からの連絡では、原発爆発の可能性がある。いわきは駄目で日立から先に避難しなければと。さあ、大変。義母を連れて行く場所がない。自衛隊が助けに来るまで居るほかないと覚悟した。残る患者は何人か

▼第一原発4号機から、また炎が上がった。午前8時半頃、3号機から白煙が上がった。2号機もまだ危険がある。使用済み核燃料を保管するプールが冷却できない状態になっている。現場は放射線量が高く、注入する作業が困難になっているという

▼原発に神経ピリピリだ。原発対策は「止める」「冷やす」「封じ込める」だが、いまの焦点は使用済み核燃料棒の冷却だ。

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