コラム「凡言録」より3月23日
朝と夕、震度5強の余震が3
回あった。震源は福島県浜通
り。地震に慣れはない。揺れるたびに不安におののく。き
のう、2時間並んでガソリン
を満タンにしたので、車で平
へ出掛けた。蟹洗温泉の向か
いの擁壁が崩れて6号が通行
止めに。朝の余震のせいか。
旧道を走った
▼午後4時20分 頃第一原発3号機から黒い 煙が上がった。3号機は外部 雷源を引き込み、中央制御室 に電気が通り、一番復旧が進 んでいると報道されたが、煙 で作業がまた停止した
▼原発 文芸。南相馬市の、こんおさ むは80年代末から90年代初め にかけて福島第二、柏崎刈羽 などの過酷な原発の現場で働 き、詩作した
▼「裸同志がぶ つかり合って/同色の作業衣 に着替え/何百人何千人/ 顔が消え、名前が消え/一人 になって/登録された番号で 全てが処理される/汗だらけ の作業の中で…嫌われ反対さ れる原子力発電所/その内で の人々は/囚人以上の暗い影 を背負い/全てに反対も肯定 もなく意思を殺し、/黙々と予 定内作業を行う」(「原子力発電所」)