コラム「凡言録」より4月11日


東・関大震災−4−11

東日本大震災から1か月。宮城県や岩手県やその他、地震.津波の被災地は復旧から復興へと立ち上がりつつある。原発事故で放射線被曝におののく福島県は、まだ逃げまどっている


▼スリーマイル(米)、チェルノブイリ(口)、フクシマ。東電福島第一原発事故でフクシマは世界的に有名になった。第一原発が大気中に放出した放射性物質の量は37万〜63万テラベクレルとみられる。テラとは1兆を表す単位。聞いただけで卒倒する数字だ


▼原子力安全・保安院は「国際原子力事象評価尺度(INES)で最も重大な「レベル7」(深刻な事故)にあたるという評価を発表した。「レベル7」はチェルノブイリと同じ評価だ


▼原発1号機が水素爆発した3月12日に「レベル4一(局所的な影響を伴う事故)、同18日には「レベル5一(広範囲な影響を伴う事故)で、米スリーマイル事故と同レベルだった。原子力安全・保安院は放射性物質の放出量はチェルノブイリの1割程度と強調するが、福島は放出がまだ止まっていないのだ。(4月11日)


コラム−4月12日へ進む