コラム「凡言録」より4月12日


東・関大震災−4−12

宇都宮の病院に避難で転院した義母に付き添う妻から、体調を崩したので来てほしいと電話がきた。10日から2回目の宇都宮行きだ。11日に義母のいる病院で、妻も診察を受けた。流行性の感冒だというので、義母の病室への出入りは禁止となった 


▼一人で義母を見舞う。熱が下がらず水枕で、肩で息しているようで、見ていて切ない。「ばあちゃん」と声をかけると、分かったようで口がゆがんだ。何か話したかったようだが、声がでない。また目をつぶってしまった


▼義母の病室への入室を差し止められて、妻は宇都宮にいても仕方ない。家に帰って体を休め、また来ようと一旦、いわきに帰ることにした。北関東自動車道で水戸を回って帰ろうとしたが、道に迷って東北道のインターから上がった


▼いわきに着くと、ガソリンスタンドに車が並んでいる。あれぇ。スーパーに寄ったら、水、即席めん、パンの棚はガラガラで、何もない。いわきでは11日、12日と続けて震度6弱の余震があった。市民は買いだめに走ったようだ。(4月12日)


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