コラム「凡言録」より4月23日
東・関大震災−4−23
福島第一原発の半径20`圏内は「避難指示」区域だった。双葉、大熊、富岡3町全域と南相馬市、田村市、楢葉町、浪江町、葛尾村、川内村の一部地域だ。それが22日午前O時からは立ち入りを禁止する「警戒区域」に切り換えられた。違反者は10万円以下の罰金などの罰則が科される
▼半径20`圏外で累積放射線量が年間20_シーベルト以上になりそうな地域は、新たに一計画的避難区域」とされた。対象は浪江町と飯館、葛尾両村の全域と川俣町の一部で、阿武隈山間部だ。計画的避難は5月末までに実施される
▼さらに一緊急時避難準備区域」に広野町全域、南相馬、田村両市の一部、楢葉町、川内村の20`圏内を除く全域が指定された。20〜30`圏で「屋内退避一地域だった、いわき市北部の久之浜・大久地区は指定解除になった
▼原発から20`とか30`とか同心円を描いて区分していたが、地域で放射線汚染の濃淡があって改められた。「罰則とは、どういうことだ」「自分の家に帰ることは悪いことか」。住民の嘆きは大きい。(4月23日)