コラム「凡言録」より4月5日


東・関大震災−4−5

四倉の菅波病院の介護療養病棟に居て津波の被害を受けた義母は、会津に避難した翌18日、宇都宮の病院に移った。先月下旬から熱を出して下が らないと、付き添う妻から電話がきた。7度から8度5分と、熱が上がったり、下がったりだという


▼きのう、車で宇都宮に行った。病室に入ると、菅波病院から移った懐かしい顔が並んでいた。98歳のアサノさん、87歳のハルエさん、アイ子ちゃん。義母は腕から点滴で栄養剤、鼻から管で薬を入れられていた。「ばあちゃん、分かる?」というと、少しニコっとした


▼きょう、若い女性の医師から話を聞いた。高齢、寝たきり状況で、肺の感染症からくる発熱ではないか。厳しいようですが、容態の急変も有り得る、といわれた


▼妻は最初の2日は安ホテルを見つけて泊まった。3日目からは病院から紹介されたシルバーマンションの空き窒に一日千円で泊まっている。夜具は店で買って持ち込みだ。いつ、いわきに戻れるのか。地震と津波、福島県では原発事故が加わり見通しが立たない。(4月5日)


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