コラム「凡言録」より3月15日
東・関大震災−5
福島第一原発2号機で午前6時14分、爆発音があった。圧力制御室が損傷している恐れがあり、通常3気圧が1気圧に下がった。放射性物質で汚染された水が漏れた疑いがある。格納容器の破損は日本で経験したことがない。深刻な事態が進んでいる
▼原発敷地内では異常に高い400ミリシーベルトの放射線を観測。風向きは北から南で、いわきでは一時23.7マイクロシーベルトと、通常の470倍。まもなく1.4に下がった
▼午前9時38分、定期点検中で運転が止まっていた第一原発4号機から火災が発生。燃料棒は入っていないが、使用済み燃料があり、水に入っていない。ここから放射線が外に出ていると思われる。菅首相は11時、国民への呼びかけを発表した。20キロ圏内の避難に加え、20キロ〜30キロ圏住民は屋内退避し外に出ないよう呼びかけた
▼夕方、義母のいる病院に行ったら、一部の患者が強制退院させられていた。病院が患者に提供する食べ物がなくなったという。管から流動食を摂っている義母は退院を免れた。