コラム「凡言録」より3月20日

東・関大震災−10

原発3号機は自衛隊や東京消防局の懸命の放水で使用済み核燃料の温度が下がった。しかし原子炉格納容器の圧力が上がったので放射能を含む空気を外に放出して圧力を下げるという。また放射性物質が増える。いよいよ遠くへ逃げ出すときか。まもなく、圧力は落ちついた、作業はすぐには必要ないと。また振り回された

▼双葉郡に原発が10基建設されていて、周辺の詩歌人たちは原発への不安、怒りを詠んで来た。いわき市在住の伊東達也さんが編んだ『原発を書いた俳句 短歌 詩』から紹介する。「原子力発電所への距離三十粁遠しとも近しとも事故のをりをりに」。作者は、詩集『村の女は眠れない』で有名な草野比佐男でだ

▼宇都宮市の病院に入った義母は落ち着いた状態。付き添いの妻は、一泊1000円のマンションを見つけて、ホテルから移った。安くしてくれたのだという

▼自宅電話が不通で数キロ離れた四ツ倉駅前の公衆電話に行った。スーパーが店開きしたので歯ブラシ、トイレットペーパー、放射線よけにマスクを大量に買った。


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