コラム「凡言録」より5月9日
ウィキリークス
鳩山首相が退陣してからまも
なく1年。「最低でも県外」
といっていた米軍・普天間基
地の移設は結局。名護市辺野
古移設で合意した。それと自
らの政治資金の虚偽届出の責
任をとった▼
内部告発サイト 「ウィキリークス」が入手し た在日米大使館から米国務長 官あての秘密公電のなかに、 民主党の普天間移設県外案は 「形だけ」とする文書があっ た。松野頼久官房副長官(当 時)が昨年1月、米大使館公使らに「官邸の意向をほのめ かしながら」発言した、とあ る▼
「鳩山首相と、沖縄問題 での(日米閣僚級)作業部会 は、『形の上だけは』沖縄県 内外の選択肢を検討しなけれ ばならないが、唯一現実的な 選択肢は普天間をキャンプ・ シュワブかほかの『既存施設 』に移すことだ」と▼
藪中外 務事務次官(当時)はルース 米大使との昼食会(09年12月 )で「辺野古移設に替わる実 現可能な案が見つからなけれ ば、06年の再編合意(現行案 )に立ち返る、と鳩山氏は確 認した」と明かした。鳩山氏 の「県外案」は最初か真剣 味がなかった。(5月9日)