震災報告トップへ戻る
草木庵トップページへ戻る

震災報告28−5月6日 深夜2時過ぎ震度5弱 〜5月10日湯ノ岳断層/塩ノ平断層

5月6日(金)曇り。 今朝というより、深夜2時過ぎ震度5弱の余震、いわきが震源の模様です。余震が続いています。湯ノ岳断層北西端に平行して二つの断層?

震災報告29−5月11日へ

湯ノ岳断層と平行して走っていると思われる断層       湯ノ岳断層南側を走っています。

5月7日(土)曇りのち雨。本日、午後一時半からいわき教育会館にて「原発事故・放射能学習会」が開かれました。いわき市原発の安全性を求める会主催で開催されました。

講師は、立命館大学名誉教授/放射線防護学工学博士安斉育郎さんが、約1時間半に亘り、講演があり、短時間でしたが、質疑応答が行われました。


著書の紹介

「福島原発事故」どうする日本の原発政策 かもがわ出版 2011年5月13日 1500円+税

「原発」そこが知りたい かもがわ出版 2011年3月15日発行 600円+税

「放射能」そこが知りたい かもがわ出版2011年3月15日発行 600円+税

―カメラのレンズの調子が悪くごめんなさい―

 安斉さんは、今回の東京電力福島原発事故に拠る人への影響と、放射線防護学工学の観点から放射線の人への及ぼす影響と、その対処について講演がが行われました。

 原発事故が、まだ収束を見ていない、これから重大なことが起こるかもしれないどうなるか分からない。予断ができない状態が引き続き続いている。事故の現場では、原子炉や使用済みの核燃料をひたすら冷やさなければならない状況が続いている。入れた水が、漏れていく状況が続いている。綱渡り状態で続いている。安定的に冷やされる状態になっていない。燃えているものを、水をかけ、発火発火点以下になる酸素を遮断すると、火は消える、と言う一般的には言われている。しかし、化学的な方法、原子力というのは水を掛けようが、煮よううが、発熱体には何の影響も及ぼさない。そんなことでは、治まらない。ひたすら、半減期を待つのみであること。冷やし続けなければならない。発熱以上の水をかけ続けなければならない。冷やそうと思い、水を入れると漏れる、放射能が漏れるといけないというので移送先を考える。低レベル廃棄物を入れていたタンクをあける必要になり、海に捨てたり、漁協にも何の相談もなく、各国大使館にも何の相談もなく、あげくの果て、捨てた後で報告をする。東電が政府に捨てたいと判断を迫って30分で判断させたりして、前代未問、空前絶後、あってほしいが、切羽詰って行っている。

 危機が収まったわけではない。

5月8日(日)晴れ一時少雨。草が生え過ぎた為、庭の草取りをし、ウドの木を採取し食べました。旬のものは、なかなか良いものです。HPの編集を行いました。



5月9日(月)晴れ。6日に確認できなかった湯ノ岳断層の写真を撮るため、上遠野、入遠野に行き、おばあちゃんたちの案内で、断層や住み慣れた住居の被災状況を教えていただきました。


断層は、包丁で切ったような状態です。ここは、遠野町上根本折松地区折松橋から約100メートル上流。近い住宅までは約30メートル。何万年の堆積が見えます。この断面は、保存すべきだと思います。

林道は、すでに整備され通行可能になっています

三人のおばあちゃんに声をかけると、地震の時の恐怖を語ってくれました。

その部落の小さな小さなお宮さんの下を断層は、走っていました。

遠野町入遠野官沢地区の湯ノ岳断層 ここから約500m下った県道20号線沿いにも断層があります。

遠野町上根本堂ノ越地区

山間の里山の被害は、とってもひどい状況です。住宅は点在している為、海岸部より印象が強くないから

これから梅雨の時期に入る今、早く手を打たなければ、余震が続く中土砂災害が起こることも考えられます。

4.11地震で、断層に近い住宅は、大きな被害が出ています。高齢者が多い山間部に温かい手を!

山道が、断層で山水が流れ泥濘になり足を取られました。

断層の為、小さな小川は、水がなく、隣の集落では今だ、水に不自由しているそうです。

ただいま編集中です

5月10日(火)曇りのち雨。明日で、東日本大震災から2ヶ月、4.11余震から1ヶ月目です。昨日の写真届に上遠野へ行き、塩ノ平断層の撮っていなかった断層の写真を取りに行きました。丁度、つくばの地震研究所の調査チームの人と出会い、色々と今回の地震について意見を聞くことができました。

2メートルの断層は、既に、道路の復旧工事が終わり、通行可能になっていました。

断層によって池が。池の側が落ち込み川の水がたまったものです      

矢印の所が断層面です


断層は、大きく口をあけています。

県道20号線沿いの断層

遠野町入遠野越台と官沢地区の境界付近、道路は県道いわき上三坂小野線です。

県道いわき上三坂小野線の峠近くの道路の亀裂

5月6日の福島県内での地震速報値(午後7時50分現在)震度1以上は18回

気象庁発表6日震度1以上の地震は全国37回
震源地が福島県内で震度1以上の地震は、17回

 午前2時4分 震源地 浜通り M5.3震源の深さ10` 震度5弱いわき三和、震度4いわき平四ッ波、震度3小名浜、いわき錦など観測

 午前3時35分 震度3北塩原村

 午前7時40分 震度3鮫川村

5月8日の福島県内での地震速報値(午後8時現在)震度1以上は10回

気象庁発表8日震度1以上の地震は全国28回
震源地が福島県内で震度1以上の地震は11回

 午前5時52分 震源岩手県沖 M5.7 盛岡で震度4、震度2福島市、郡山市、田村市、相馬市などで観測。

5月9日の福島県内での地震速報値(午後8時30分現在)震度1以上は17回

気象庁発表9日震度1以上の地震は全国33回
震源地が福島県内で震度1以上の地震は、17回

5月10日の福島県内での地震速報値(午後8時現在)震度1以上は8回

気象庁発表10日震度1以上の地震は全国32回
震源地が福島県内で震度1以上の地震は、6回

 午前8時38分 震源地茨城県北部 M4.4 震度4日立十王、高萩安良川、震度3日立市、震度2白河市

5月7日の福島県内での地震速報値(午後8時現在)震度1以上は6回

気象庁発表7日震度1以上の地震は全国20回
震源地が福島県内で震度1以上の地震は、5回

 午後1時35分 震源地会津 M4.6 震源の深さ10` 震度4喜多方市熱塩加納、震度3喜多方北塩原、磐梯などで観測

参考資料;湯ノ岳断層などいわき断層地図。クイックして拡大の地図を参照ください。