震災報告40 8月21日(日)〜8月31日

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8月21日(日) 小雨一日中。梅雨みたい。今日のNHKの報道によると、貞観地震の際、押し寄せた津波は、福島県、宮城県のみならず、岩手県にも及び、今回の3.11地震M9.0に匹敵するか、それを上回る可能性が出てきたと報道しています。北大教授の平川一臣特任教授は、三陸の地層から6000年間に推定6回の痕跡発見したと報じています。翌22日、23日の新聞報道を紹介します。

8月22日(月)雨一時曇り。長男いわきに来た。

8月23日(火)曇り時々晴れ。午後、簡易放射線計測器を藤原公民館に借りに行く。21日「おやまかけ」雨の中行われたとのこと。内富さん来る。お菓子頂く。お返しに冥加、赤じそ、青じそを差し上げる。

 夜、いわき教育会館会議室で、いわき市労連の主催で講演会が開催さました。「原発事故被害と補償要求運動の課題」と題して広田次男弁護士が約50分にわたって講演し、その後、質疑応答が行われました。

読売新聞8月22日付け2面

朝日新聞8月22日付け1面

8月24日(水)曇り一時雨。測定器返却。明日また借りることとした。

 報道によれば、東京電力は、「津波10bを越える試算」し保安院に3月7日報告したとのこと。それは、あの震災3.11からわずか4日前の事であった。この試算は、2008年4月〜5月に試算し、三年もほったらかしにしていたのです。しかも、今回、津波から5ヶ月以上もたっての報道。なぜこの時期に報道?もっと早くできないものか

福島民友新聞8月23日付け19面

原発災害をどうとらえるか。

 神の声でも無ければ、神の業だと主張した議員もいた。 人間に対する冒涜である。

 原子力は、エネルギー政策の転換による国策として押し進められてきた。

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8月25日(木)曇り一時雨。藤原公民館へ測定器借りに行く。

8月26日(金)雨。雨のため、ほとんど放射線測定ができませんでした。午後返却、改めて借りることしました。HPアップ。一部編集ミスあり。

 26日付け「しんぶん 赤旗」の一面トップで、北海道電力が、道主催の2008年シンポジウムで、「やらせ」を行っていたことを報道

 この内容は、北海道電力泊原発3号機へのプルサーマル導入について住民の意見を聞く2008年10月の北海道主催のシンポジウムに北電が社員に参加と推進意見を述べるように社内通達を送っていたことが25日、「赤旗」が入手した内部資料と関係者への取材で明らかになったと報じています。北電は、12年前も「やらせ」を行った”実績”があります。

 保安院は、東電福島第一原発の事故にから1〜3号機から放出された放射性セシウム137の量は、広島に投下された原爆の168倍に及ぶとの試算を公表しました。5ヶ月以上も立っての公表。細野豪志原発事故担当相は「単純に比較することは合理的ではない」と言ったとか。都合が悪くなると、合理的でないとか、直ちに影響を及ぼす物ではない。などいいわけじみている。

8月27日(土)雨後曇り。須賀川に行く。震災で色んなところで、家屋の倒壊や、地割れ、液状化が起こったようです。放射線の数値も高い状況のようです。

 昨日の「赤旗」で「やらせ」発覚を報道しましたが、各新聞は、27に付けで、北海道電力泊原発3号機のプルサーマル計画をめぐる2008年シンポジウムで、社員と推進意見の表明を求めるメールを送っていたことを北海道電力は、記者会見で発表した、と報道しました。

 菅首相は、福島県を訪問し、事もあろうに、放射線に汚染された物の中間貯蔵施設を、福島県に求めてきた。県民感情を全く理解していない。しかも、退陣を昨日表明した首相がのこのこと空路来て、何を考えているか解りません。

 今日、NHKの3時間以上にわたる討論で、全く今回、起きた東電の原発事故は、何が原因で起きたのかを示さず、この夏の電力使用の結果からのみ、電力問題を議論していた。司会者も原発事故のおきたる原因には全く触れようとはしなかった。参加者も残念ではあるが、その事について述べる人は、一人もいなかった。

 地震それに伴う津波により電源喪失と言う事故が起こし、その対応の遅れと、安全神話で塗り固められた原子力行政と東電の危機感の無さからこの重大な爆発事故を起こしたのです。

福島県須賀川市の被災の状況と復旧作業の報告です。ごく一部。3.11地震で須賀川市では、ため池の藤沼湖が崩壊し、7名が死亡、1名行方不明の被害が出た町です。

 4.11地震でいわき市石住の御斎所街道の崩落現場(塩ノ平断層)で須賀川の会社員の方が、土石流に飲み込まれ、亡くなられました。冥福をお祈りいたします。

道路の濃くなっている所は、補修が終わったところです。

福島病院近くの亀裂の一部です。

8月28日(日)晴れ。久しぶりの朝から晴れでした。イノシシに庭がめちゃくちゃに荒らされ、水仙の所は、目も当てられない状態でした。朝から、修理に掛かりやっと一段落しました。また、荒らされる可能性があるため、覚悟はしておきます。

イノシシの被害にあったところの花壇

アブや蚊と戦いながら修理したところの花壇です。水仙と芝桜が春には花を咲かせるでしょう。

NHK教育テレビで午後10時からETV特集「ネットワークで作る放射能汚染地図3」が放送されました。

8月29日(月)晴れ。日中は暑かったが、風は、秋の風となってきました。民主党の代表に菅から野田に変わった。原発の事故の早急な原因究明・補償と、被害からの復興。さらに雇用問題、新卒者の雇用。円高に苦しむ中小業者。難問山積です。消費税を引き上げを画策している。なぜ、政党助成金の問題には、触れようとはしないのかまったく理解できません。

 本来は、4月更新でしたが、震災で8月いっぱい、延期の為。免許証の更新手続きに「常磐幹部交番」に行く。来月29日温泉施設ゆったり館での講習会後、新しい免許を渡すとのこと。いわきには、幹部交番という名の交番があります。交番と言っても、行っている業務は、町の巡回を始め、普通の警察署の内容とそう変わりはありません。建物も5階建て。40年前に市町村合併で常磐市からいわき市になってこの様な名称になったのです。

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8月30日(火)晴れ。朝起きたら、昨日直した花壇が再びイノシシに壊された。昨日、簡易放射線計測器を借りる事にしていたため、藤原公民館に行く。明日以降、台風12号の影響がでるとのこと。イノシシに壊されたところを、直しておかなければ、洗い流される可能性があるため、土木工事?を行う事を優先しました。夕方返しにいき、台風が過ぎ去ってから借りることにしました。

福島民友8月30日付けから

 菅首相に変わり、野田首相に変わった。増税必要の述べる野田首相は、政党交付金については、全く触れようとはしない。日本共産党を除く全ての政党が、甘い汁を貪っている。議員定数削減を言うことは、民主主義を破壊するのもで、今の、小選挙区制そのものは、そのさいたる物だ。目先の事に惑わされる事なかれ。

 東電は、30日、賠償の受付を12日から開始すると発表しました。政府の指示による避難費用として1人1回五千円宿泊費は、1泊八千円とするなどの算定基準29項目です。自主避難人々の事は、全く触れていない。政府は、このことに関して、関与せずの立場でしょうか。国策として押し進められてきた原子力発電です。安全神話をばらまいた国と東電は、全ての被災難民を救護せよ!

 4.11地震で通行止めになっていた御斎所街道の渡辺町上釜戸瀬峰の崩落現場は復旧し、夕方から通行出来るようになり、湯本と上遠野がつながりました。

8月31日(水) 曇り時々雨、午後晴れ。 台風12号は少し西の方向に向かっているようです。

 しんぶん「赤旗」8月31日付けは、社会・総合14面で、東電福島第一原発周辺の断層の活動について再評価したと報道しています。東電は、「再検討した結果、同原発が想定している最大に揺れを起こす地震が発生する可能性がある事がわかった」と発表した報道。東電は、経済産業省原子力安全・保安院に報告したとのことです。

 今日31日、お昼のNHKニュースで、東電は、断層についての見解を発表したと報じました。3.11から6ヶ月、4.11から5ヶ月、東電の遅さには、あきれ果てている。あるいは、認めたくなかったのであろう。安全神話が壊される危機感から来たのであろうか。活断層と認めた湯ノ岳断層、これだけ被害がでているのを東電は、認めていませんでした。

しんぶん「赤旗」8月」31日より

福島民友新聞から8月31日付け

4.11地震で動いた断層の一つは、従来の井戸川断層と平行して走った塩ノ平断層でした。また、湯ノ岳断層は、13年も眠っていたのが動いたのです。その断層は、2bの断層もありました。民家をなぎ倒し、お寺を崩壊し、リゾート施設ハワイアンズをも営業中止に追い込まれました。ハワイアンズは、10月にも営業再開を目指しています。

 小名浜のネットカフェにアップロードした帰り、津波の被災地のいわきの海岸部を回ってみました。道路は、あの震災・津波直後の燦々たる状況からは幾分良くなっていましたが、街灯が所々についていて、わずか何件家の家の明かりが、点在する農村の明かりのようでもあり、まるでゴーストタウンのようです。

 福島県は、31日、7月1日現在で前月比で3553人減の199万7400人となったと発表しました。震災前の3月1日に比べると2万7001人の減少(1.33%)福島第一原発から20`圏内の警戒区域に指定された自治体からの流出が著しくなっています。


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