コラム「凡言録」より10月10日

 辛亥革命百年

干支で辛亥(かのとい)の年1911年の10月10日、中国で武昌蜂起に始まる革命が起きた。清朝を倒して中垂良国を発足させた辛菜(しんがい)革命は、秦の始皇帝以来2千年以上続いていた専制政治に終止符を打った▼

臨時大総統となった孫文は内部対立や資金不足から清朝側の実力者袁世凱に妥協し、臨時大総統の座を譲った。袁世凱は強権政治を行い、革命の目的だった共和制を覆してしまった。孫文は「いまだ革命成らず」という遺言を残して病死した▼

革命の理想は民衆のなかに生き続けた。中国共産党が21年に誕生し反帝、反封建の闘いが続いた。辛亥革命から87年後の49年中華人民共和国が成立した▼

辛亥革命百周年記念大会が北京で開かれた。中国の胡錦濤国家首席は辛亥革命を「中国にかつてない社会変革の始まり」とし、指導者・孫文を「偉大な民族の英雄、愛国主義者、中国民主革命の偉大な先駆者」と評価した。台湾の国民党政権は「中華民国」を今も自らが引き継ぐと、建国百年の式典を盛大に開いた。(10月10日)


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