コラム「凡言録」より10月12日

「政治の劣化」

国会議員の定数削減は民主党や自民党の年釆の主張だ。いつも比例代表の定数削減を狙っている。民主党は復興増税に絡めて、「国民に負担をお願いするのだから政も官も身を切る」などの口実で、衆院比例定数80の削減を強行しようとしている▼

近頃よく「政治の劣化」ということを耳にする。劣化の内容は必ずしも明確でないが、山積する課題をよそに与野党や党内抗争ばかり、首相もくるくる替わるなどと指摘される▼

1994年の政治改革法案の合意書に署名した非自民連立政権の細川護熙首相と、自民党の河野洋平総裁が「朝日」で対談した。河野氏は小選挙区制は「正しかったのか忸怩たるものがある。政治劣化の一因もそこにあるのでは」。細川氏は「小選挙区300、比例代表200議席で合意したが…小選挙区に偏りすぎたのは不本意」と▼

8日のNHK「日曜討論」で、たちあがれ日本の園田博之幹事長も、「一番悔いを残しているのは小選挙区制失敗した…政治が劣化したと思わざるをえない」とのべている。(10月12日)

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