コラム「凡言録」より10月17日

 取材と安全

原発事故が起きて、いわき記者クラブ加盟各社が取材を放棄、いわき支社・支局から撤退した。「いわき市の情報発進は弱いのではないか」。市議会でも議論になり、市の危機管理監がマスコミ撤退を認めた▼

「朝日」が新聞週間特集として、「震災と原発事故 その時朝日新聞は」を載せた。3月13日、東京本社では原発事故は「戦争と同じ非常時だ」とし、「総力をあげろ」と号令がかかった▼

だが原発の爆発後、政府の避難指示が半径20`に拡大し、朝日」はチェルノブイリ事故での避難亡同じ半径30`から外に出て屋内取杯を中心にするよう福島の記者に指不した。3月28日から市長記者会見が復活したから、撤退は半月ほどだった▼

記者だって放射線被曝は怖い。無茶な取材はできない。線量計を買い足して福島に送り、30`圏内の取材再開では空間射線量など取材の安全を確認しながら取材をすすめた。「突っ込め」、「志願者に行かせたら」の意見もあったが、警戒地域内での単独取材には踏み切れなかったという(10月17日)

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