コラム「凡言録」より10月18日

 九電「報告書」

玄海原発の再稼働をめぐり、九電は「やらせ」メールを行っていた。このような事態を「二度と招かないよう」、社内に第三者委員会を設けて調査した。第三者委員会は古川・佐賀県知事の発言がメール投稿に決定的な影響を与えたと認定した▼

九電は経産省に最終報告書を提出したが、第三者委員会が認定した古川知事の発言は黙殺した。知事の発言の真意を九電が誤って受け取ったと、知事をかばった。九電の真部社長は第三者委員会の報告を「見解の相違」と切り捨てた。第三者委員会設置は公正調査を装うパフォーマンスに過ぎなかった▼

九電は知事と会談した九電佐賀支店長の走り書きメモを佐賀県議会に提出しており、メモには「1県議働きかけ(支援者からの声が一番有効」「2国説明会への意見だし」と書いてあった▼

第三者委員会の委員長を務めた郷原信郎氏が佐賀県議会特別委員会に出席。知事は支店長メモを認め「辞任は避けられない」とのべたと証言した。知事は理由も示さず、特別委員会への出席を拒否した。(10月18日)

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