コラム「凡言録」より10月19日

 補償と賠償

東電が9月に原発事故敬の被災者に送った補償金ご請求書類は分厚くて分かりにくいと批判を受けた。東電は請求し、ご請求簡単ガイド」を送ってきた。「これまでご避難されていた場所」など、請求に必要な7項目を確認すれぱ相談に応じ、説明会も開くという▼

東電は「補償金嚢ご請求」というが、被災者たちは「賠償」を求めている。補償と賠償。辞書を引いても違いは判然としないが、弁護士の説明では、補償とは適法な行為によって生じた損害を補うこと。賠償とは違法な権利侵害によって生じた損害を補うとだという▼

東電は「大変なご心配とご迷惑をおかけした」と言葉は慇懃だが、あくまで適法な行為のもとで発生した事故という態度で、違法な人災とは認めようとしない。そこから被災者にたいし横柄、傲慢な態度で接してくる▼

東電は一方的に請求法を押しつけている。請求時に注意することは、納得のいかない部分は二重線を引いて印を押し、東電の算定方式は使用せずに異議を記載することだ(10月19日)

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