コラム「凡言録」より10月21日

 廃炉請願を採択

9月定例福島県議会は東電第一、第二原発の10基すべての廃炉を求める請願を出席者全員の賛成で採択した。東電は事故を起こした第一原発1〜4号機の廃炉は決定しているが、5、6号機と第二原発の4基については態度を示していない▼

請願書は新日本婦人の会福島県本部が提出し、6月議会で継続番査とされていた。9月議会では企画環境委員会で採択と不採択が同数と
なり一委員長(自民)の判断で不採択に。本会議で採決することとなった▼

最大会派の自民党は継続審査にする方針だったが、11月10日告示の県議選を前に「民意を考えれば廃炉しか結論はない」ということになった。共産、県民運合(民主、社民)は廃炉に賛成、公明も賛成に転換した。自民1、民主2、改進の会無所属各1は退場し、採決に加わらなかった▼

原発立地の県議会が廃炉を決めたのは初めて。地元双葉郡の町長は原発のない町づくりをどう進めるか、と戸惑いを見せた。川内村の遠藤村長は「事故が起きた福島だからこその判断」と評価した。(10月21日)

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