コラム「凡言録」より10月28日

 道州制吹っ掛け

みんなの党の渡辺喜美代代表が佐藤雄平福島県知事を訪ねて懇談した。30分の会談予定が10分で終了した。時節がら、原発事故や災害復興の話かと思ったら、道州制についてだった▼

渡辺代表は国会質疑で佐藤知事が道州制に否定的だとする報告あったとして、直接会って見解をただすために来たというのだ。会談では意見が対立。渡辺代表は憮然とした表情で、記者団に「あぜんとした、知事から未来の扉を開くという気概は感じられない」と批判した▼

佐藤知事は震災からの復興や原発事故の収束が最優先課題で、道州制は今は「論議すべきではない」と渡辺代表に話した。知事は一極集中や市町村合併を検証する必要がら、道州制に否定的な立場をとっている▼

いきなり押しかけてきて、道州制を議論しようというのは、知事にとって迷惑な話だったろう。知事を批判した渡辺代表に聞きたい。みんなの党は震災復興や、原発事故の収束と賠償にどう取り組んでいるのか。その課題を横において暇を持て余し、道州制でもあるまい。(10月28日)

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