コラム「凡言録」より10月4日
半減期
放射能の強さが半分に減るまでの時間が「半減期」だ。原発事故で半減期30年の放射牲セシウムで汚染されたので、30年たたないと放射能が半分にならないというのは誤解だと、野口邦和氏(日大専任講師)が「赤旗」に書いている▼
福島原発事故でセシウム137とセシウム134の放射能が1対1の割合で放出された。半減期が8日のヨウ素131は消滅。セシウムの放射線量は137が27、134が73の割合。134の半減期はおよそ2年だ▼
3月11日時点で2つのセシウムに起因する全放射線量が毎時1マイクロシーベルトとすると、137は毎時0・27マイクロ、134は0.73マイクロ。半減期の短い134の放射線量は減少し、3年後には137が主役となる▼
2つのセシウムの全放射線量は1年後に毎時0.79、2年後0・63、3年後0.52,6年後0・33、10年後には0・24に減る。降雨などによる洗浄効果も期待できる。5〜6年間、外部線量と内部線量を可能な限り低くなるよう努力すれば、未来は必ず開ける筈だ。(10月4日)