コラム「凡言録」より10月6日
ウォール街デモ
ニューヨーク市マンハッタソ地区のウォール街は証券取引所のほか、銀行、証券会社、商社が集まる世界金融の中心地だ。“強欲資本主義”がはびこり、一部の人たちが巨大な富を形成し、大多数の人々が搾取され、格差は極限に達する▼
ウォール街では9月中旬から連日、若者たちの抗議デモが起きている。「1lの金持婁、99lは貧乏」「富裕層に課税を!貧困層に食べ物を!」などのプラカードを掲げる。「ウ才-ル街を占拠せよ」が活動の合言葉だ▼
9.11テロで破壊された世界貿易センタービル跡近くの公園が活動拠点で、寝袋を持って寝泊まりし、連日行動する者も多い。学費ローンや失業に苦しむ若者が行動に参加している。9月24日に80人が公務妨害で逮捕され、1日には700人が交通妨審などで逮捕された。若者の反発が強まっている▼
全米の貧困層(4人家族、年収171万円以下)は4618万人(人口の15.1l)、失業率は9lと高い。市民団体「労組も行動に加わり、ワシントンにもデモが波及した。(10月6日)