コラム「凡言録」より5月15日

 原発と人類A

核エネルギーを爆弾でなく
温和なやり方で核を燃やして
エネルギーを使いたい。大変
な危険を伴うものだから、災
害の危険が絶対ない、誰の心配も必要ない、人間がめざす目的のため制御できる技
術でなければならない▼

ところが米国は潜水艦の動力に核エネルギーを使おうと開発を始めた。原子炉を潜水艦に積んで動力にできたら、ものすごい航続距離で地球の海を走り回ることができる。鶴
発の9年後、原子炉を積んだ原子力潜水艦ノーチラス号が完成する。戦争目的の開発だから、安全は二の次だった▼

軍用に開発した原子炉を、米国はすぐに民間に転用し始めた。米海軍が開発tた「軽水炉」という原発が日本に導入された。福島第一原発の6基は全部「沸騰水型軽水炉」だ ▼

原子炉の中でウランの核燃料を燃やす。運転を止めるときは制御棒を挿しこんで核反応を止める。その状態でも、ウランから生まれた核分裂の生成物は膨大な熱を出し続ける。だから絶えず水で冷やしておく機能が必要だ。それが壊れた。(5月15日)


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