コラム「凡言録」より5月20日


 憲法審査会規定


大震災被災者の救援、生活再建と復與、原発事故の収束をめざし、政治は全力で取り組まなければならない。その時期に、改憲派は参議院本会議で憲法審査会規程を可決した。賛成したのは民主、自民、公明、みんな、国民新、たちあがれ日本の各党派、反対したのは日本共産党、社民党だ▼


あれぇ、憲法審査会規程に賛成した改憲勢力は、すなわち原発を推進してきた勢力ではないか。この一致に気がついた自分に、感心してしまった▼


憲法審査会は07年改憲手続き法制定にともなう国会法改定で設置された。改憲を目的とした調査をおこない、「憲法改正原案」を審査し、提出する機関だ。参議院では国民の反対を反映して審査会規程を作らず、審査会を始動せていなかった▼


衆参両院で憲法審査会を始動させるための法整備が進んだ。震災と原発事故による苦難のときに、改憲勢力は現憲法には危機管理条項が存在しない「欠陥憲法」などと攻撃した。震災や原発事故への安全対策を怠ってきたのは、改憲勢力ではなかったのか。(5月20日)


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