コラム「凡言録」より5月22日
原発ゼロめざせ
東電は福島第一原発の1号機〜4号機を廃炉にすることを正式に決定した。7号機、8号機増設も中止を決定した。冷温停止状態にある5号機、6号機と福島第二原発(1〜4号機)については「将来どうするかは技術的な面や国との話し合いがある。現時点では未定」とした▼
佐藤福島県知事は「世界も注視する事故になって安全性の信頼性は完全に失われた。廃炉と増設中止は当然の結論である」とのべた。5・6号機と第二原発については「今の状況で再開はありえない」とした▼
いまの原発技術は本質的に未完成で、危険なものだ。国と東電は安全神話にしがみつき、警告を無視して安全対策を怠ってきた。それがいま深刻な事態をもたらしている。これから原発をどうすべきなのか▼
日本共産党は菅首相に提出した第2次提言で、原発推進からの撤退を政治的に決断し、原発をゼロにする期限を切ったプログラムの作成を要求した。自然エネルギーの開発と普及・促進、低エネルギー社会への移行へ最大限の努力を求めた。(5月22日)