コラム「凡言録」より５月４日
ビンラディン①
米オバマ大統領は国際テロ組織アルカイダの指導者で、9・11同時デロの首謀者オサマ・ビンラディンを「米当局による攻撃で殺害した」と発表した。大統領は「ビンラディンには数手人の無実の米市民を殺害した責任がある」と指摘「殺害は米国のアルカイダ掃討の重要な成果」と強調した▼
大統領は「身柄拘束のための作戦」の実行を許可した。作戦はヘリコプターを使ってビンラディンの潜伏先を襲撃。米軍とビンラディンの銃撃戦になり、ビンラディンは一緒にいた妻を「人間の楯」にして抵抗したが、頭を撃たれて死亡。息子と連絡役、楯になった女性も死亡した。作戦は40分で終わった▼
大統領のビンラディン殺害発表は深夜だったが、ニューヨークの同時テロの現場跡地「グラウンド・ゼロ」には、発表を聞いた人々が集まり、歓声をあげて星条旗を振った▼
ビンラディンの遺体は北アラビア海にいた空母カールビンソンに運ばれ、葬儀が行われた。弔いの言葉がアラビア語でのべられ、遺体の包みは海に沈められた。(5月4日)