コラム「凡言録」より5月5日
ビンラディンA
オバマ大続領の発表には嘘がある。続報を読むと、大統領が許可したのは「殺害作戦」の実行だった。パネッタCIA(米中央情報局)長官は「オバマ大統領から殺害の許可を得ていた」と明かした。「同容疑者が両手をあげて降伏の意思を示せば拘東してい汁が、そうはならなかった」と▼
カー二ー米大統領報道官もオバマ大統領はビンラディンが降伏しないかぎり、殺害することを許可していたと語った。米特殊部隊がビンラディンの潜伏先を襲撃したさい、武装していないビンラディンが「抵抗した」とのべたが、詳細は語らず殺害の様子は分からない▼
希代のテロ指導者ビンラディンといえども、始めから殺害を狙うのでなく足を撃つなどして身柄を拘束することはできたはずだ。国連憲章と国際法に基づいて裁きを受げさせるべきだった▼
国連のピレイ人権高等弁務官は「あらゆる反テロの行動は国際法を尊重しなければならない」とし、米国にたいし、ビンラディンを殺害した作戦の詳細を国連に説明するよう求めた。(5月5目)