コラム「凡言録」より6月15日
原発なくそう
原発事故で生活をめちゃめちゃに壊されたが、福島県民の原発への怒りはまだ爆発しない。県民はおとなしいのか。福島民報「みんなのひろば」から県民の声を拾った▼
「甚大な被害が発生したにもかかわらず、『脱原発』の声が広がりを見せていない--今でも原発推進を掲げ続けるという何とも不思議な国」(長谷川和好さん)と嘆く▼
一方「放射能は県外に飛び、『原発はいらない』という行動はドイツ、イタリアなどに飛んでいる。避難まで余儀なくされ、放射能にさらされているわれわれ福島県民が、主義主張を超えて「原発ノー」で立ち上がらなければ」(菅野家弘さん)と行動の訴えがある▼
いわき市で15日、「原発をなくそう市民集会」が開かれ、800人が「すべての原発を廃炉にしろ」「東電はすべての被災者に完全補償しろ」と叫んでパレードした。5月15日は「いわきアクションママの会」の「さよなら原発」150人パレード。6月11日は郡山市で「原発いらね」350人パレードがあった。動きが広がってきた。(6月11日)