コラム「凡言録」より6月18日


  卒 哭 忌


3月11日の大震災から100日、津波で亡くなった人の百箇日法要が18日、いわき市の2地区であった。63人の死者・行方不明者がでた久之浜地区では合同供養、125人の死者・行方不明者がでた薄磯地区では合同葬が営まれた。死者・行方不明者が85人にのぼる豊間地区の合同葬は19日だ▼


仏教の百箇日法要は卒哭忌(そつこくき)といわれ、死を嘆き悲しんで泣いてばかりいることをやめる頃とされる。100日たったからといって、哀しみが消えることは決してないのだが▼


遺族を代表して、久之浜では行方不明となっている高木芳夫市議の妻京子さんが「復興へ向けた力強い姿を見て、どのようにしてその一歩を踏み出せばいいのか、とまどいながらこの日を迎えた。今日からは、みなさんと一緒に力を合わせて復興に頑張りたい」と挨拶▼


薄磯では志賀安紀さんが「復興するという気持ちをもち、それを確実に実行することが亡くなった方への供養になる」とのべた。久之浜では800人、薄磯では2500人が参列した。(6月18日)


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