コラム「凡言録」より6月23日
国会の会期延長
通常国会の会期が22日で終わるというのに、会期延長がなかなか決まらなかった。結局
8月31日までの70日問延長を民主、国民新、共産、社民、みんなの党の賛成多数で可決した。自民、公明、たちあがれ日本は反対。自民党の2人が造反して賛成した▼
不信任案を否決し、辞任時期を明らかにしない菅首相の延命を許すな、と自民、公明は民主党の120日間延長案に反対。岡田幹事長と自民、公明の密室協議で50日延長で合意したが、菅首相はこれを拒否した▼
被災者支援や原発事故被害者の補償、原発からの撤退など、必要な論議をっくすために会期延長は当然だ。被災者の生活基盤を再建する補正予算は成立させなければならない。民、自、公は政治の中身抜きで、菅首相の辞任時期をめぐって政争を繰り広げた。延長幅が二転三転したのはその証明だ▼
なぜ70日なのか。民主党の某幹部は「120日
だと首相の延命に見える。50日は野党の言いなりと映る。だから間をとって70日だ」と解説する。足して2で割る水準の話なのだ。(6月23目)