コラム「凡言録」より6月24日
線量計の活用は
福島県は環境放射線量を毎日測定し、発表している。測定は県内各地の109地点だ。かなり細かく測定しているようだが、住民にしてみれば自宅の周りはどうなのか、より細かな測定を望んでいる。高価な線量計を自費で購入した人もいるし、線量計を貸し出すビジネスも現れた。貸出料は3時間で500円程度だ▼
共産党の田村智子参院議員は政府が保有する線量計など放射線検出器の活用状況について質問主意書を提出した。政府の答弁書によると、外国政府から提供された検出器の数は米国から個人線量計3万3千個など▼
カナダから個人線量計5075個、サーベイメーター78台、英、仏、口、韓国から計3万9842個。東電など民間3社からも3187個が提供されている▼
それがどう活用されているか。答弁書は「調査に膨大な時間がかかるため、困難」と。細野首相補佐官は記者会見で、外国から提供された線量計の活用は把握していないことを明らかにした。国民の不安に応える活用が求められるのに、これは何だ。(6月24日)