コラム「凡言録」より6月26日



 「異質の危険」



日本共産党は原発からのすみやかな撤退と自然エネルギーの本格的導入で、国民的討論
と合意をよびかけている。そのなかで「原発事故には他の事故にはみられない「異質の危険』がある」というのが、特徴を解明していて、納得した▼


原発事故というのは飛行機事故とも違う、自動車事故とも違う。特別の「異質な危険」がある。ひとたび莫大な放射能が外部に漏れだしてしまったら、それを抑える手段がない。「空間的」にどこまでも広がっていく▼


放射能による被害は急性障害もあるが晩発性の癌(がん)などになる危険がある。何十年先まで被害がおよび、「時間的」にもどこまでも広がる事故だ。一つの地域社会が成り立たなくなるような危険をもたらし「社会的」にも限度がない。このような事故は原発事故以外に見当たらない▼


原発は「本質的に未完成で危険」だ。一番の危険は「死の灰」で、100万`hの原発は1日に広島型原爆の3発分の「死の灰」をつくる。年間で1000発分の「死の灰」がたまることになる。(6月26日)



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