コラム「凡言録」より7月15日
相双連合」
全国高校野球選手権(甲子園大会)の福島県大会が開幕した。学法福鳥の塩瀬龍主将が大震災後の4ヵ月を振り返り「この特別な夏を89校の仲間たちとともに、支え合う夏
助け合う夏、思いやる夏、日本一熱い夏にする」と力強ぐ選手宣誓した▼
県高野連は原発事故の放射線対策として、選手がグラウンドにいる時間を短くする措置をとった。入場行進をやめ、各チームが外野から内野に向けて行進するようにした。試合が行われる各球場では、午前6時半頃に球場内の5ヵ所で放射線量を測定」毎時3・8マイクロシーベルトの基準を越えた場合は全試合中止される▼
原発事故で部員が避難、転校してチームが編成できない双葉翔陽、富岡、相馬農業め3校は5月中旬、連合チーム「相双連合」を結成、週1回6ヵ所から集まってきて練習した。ユニフォームの胸文字はバラバラだが帽子には「相双」の文字が輝いた▼喜多方高との1回戦は8対1の7回コールドで敗れたが、4番中村が本塁打を放つなど意地をみせ、一矢報いた。(7月15日)