コラム「凡言録」より7月2日
九電「やらせ」
福島原発事故の収束の見通しが立たないのに、政府は早々に原発の安全を宣言。地震や定期点検で停止中の原発の再稼働を地元自治体に求めている。海江田経産椙は手始めに、知事玄海町長に九州電力(九電)玄海原発の再稼働を認めるよう要請した▼
経産省は佐賀市でケーブルテレビやインターネットで視聴できる「説明番組」を生中継したが、参加者は同省が選んだ7人のみ。A覆種非公開で一般の希望者は参加できないやり方だった▼
九電は「番組」の数日前関係会社の社景bに運転再開を支持するメールを「番組」に送るよう指示していた。「自宅からインターネットに接続し」「一国民の立場で意見や質問を書くように」など注意点も示していた。赤旗がスクープした▼
同番組にはメールが473件ファクスが116件寄せられた。「やらせ」の効果は不明だ。九電は「そのようなことを関係会社に依頼するようなことは一切していない」と否定した。「赤旗」は内部文書を入手している。嘘は必ず、ばれる。(7月2日)