コラム「凡言録」より7月3日
原発ゼロ集会
福島原発事故を契機に、原発を廃止し、エネルギー政策の転換を求める声が大きくなってきた。「原発ゼロ」をめざし、全国で大運動を起こそうと2日、東京・明治公園での緊急行動に2万人を超える人が集まった。福島原発事故後の、最大級の集会となった▼
日本の原発54基をゼロにしようという、壮大な目標を掲げた運動ののろしをあげた。原発事故で苦しむ福島県からは福島、郡山、いわきなどからバスで300人以上が参加。原発を廃止しろ。福島から声をあげないで、誰が声をあげるのか。地元の気概を示した▼
集会よびかけ人の一人、いわき市の伊東達也さん(原発問題住民運動全国運絡センター筆頭代表委員)が「国策によってもたらされた苦しみ、悩み、怒りを土有し、全国各区地で草の根の運動に立ち上がろう」と訴んた▼
集会後、集会参加者は2コースに分かれてパレード。「ストップ原発」「自然豊かな福島を返せ」「国と東電は全面賠償せよ」と。この集会、共同通信の配信記事は地方紙に載ったが、3大紙は無視した。(7月3日)