コラム「凡言録」より7月25日

アナログ終了

大震災で被害が大きかった岩手、宮城、福島3県を除き、テレビのアナログ放送の画面は24日「ご覧のアナログ放送の番組はきょう正午に終了しました」のお知らせに替わった。被災地のわが家はアナログ放送終了は来年3月まで延期きれたが、BS放送の画面は砂嵐になった▼

総務省地デジコールセンターや各放送局に寄せられた問い合わせや抗議は、24日午後3時までに約10万件に達した。49lがアナログ終了への苦情、24lが受信機の対応方法などの問い合わせだ。片山総務相は「(電話の件数は)おおむね予測の範囲」との認識を示した▼

アナログ放送終了の数日前、日本民間放送連盟の広瀬道貞会長は地デジに対応できていない世帯数を10万と説明していたが、「それは感覚的数字」と語り、テレビ難民の状況を把握できていないことが分かった▼

ジャーナリストの坂本衛さんは「80歳以上のみの世帯250万の地デジ普及率が一切不明のままアナログ放送を打ち切った棄老政策は政府と放送局の一大汚点だ」と批判している。(7月25日)


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