コラム「凡言録」より7月26日
自衛隊ありがとう
原発のある浜通りと福島市を結ぶ国道114号沿い、福島市飯野町の峠道で毎日朝夕2人の児童が行き来する警察や自衛隊の車両に手を振っている。「いつもありがとう」「おかえり」「おつかれさまでした」と書いた大きな紙を広げている▼
市立青木小学校6年生の広野あみさんと4年生の諒君。2人は姉弟だ。震災後、2人は母親と埼玉県の親戚の家に一時避難。埼玉から帰ってくると、全国がら福島・浜通りの津波被災地や原発に派遣された警察や自衛隊の車両が頻繁に通るのを目にした▼
全国から多くの人が福島県応援のために来てくれたことを、2人はうれしく思った。4月6日の始業式後から毎日朝と夕方、欠かさず立って手を振っている。警察官も自衛隊員も手を振って応えてくれ、2人はそれがうれしい▼
多くの市民は自衛隊や警察の災害救援活動に「ありがとう」と、感謝の気持ちを惜しまない。自衛隊は憲法に違反して創設された軍隊だが、災災害救援活動では大奮闘している。自衛隊を災害救助隊に改めたらよい。(7月26日)