コラム「凡言録」より7月27日
オスロのテロ
ノルウェーの首都オスロの中心部興、首相の執務室が入る政府庁付近で22日午後、爆弾テロが起きた。首相は無事だったが、8人が死亡した。さらにオスロの西約30`のウトヤ島で開かれていた労働党の青年集会で乱射事件が起き、68人が死亡した▼
警察はウトヤ島でノルウェー人のアンネシュ・プレイビク容疑者(32)を逮捕制服を着て警察官を装い、自動小銃などを携帯し「こっちにおいで」と若者を集めて発砲したという▼
警察当局はプレイビク容疑者について「右翼思想の持ち主。キリスト教原理主義者のノルウエー人」と語った。乱射の両方に関与したが、単独犯かどうかは不明だ▼
ノーベル平和賞の国のテロとは何なのか。裁判所の審理で容疑者は犯行動機を語った。「労働党はイスラム教徒を大量輸入しノルウエーを裏切った。マルクス主義者とイスラム教徒の植民地化からノルウエーと欧州を救うため行動した」と。不寛容、人種差別、憎悪に対し、ストルテンベルグ首相は民主主義、寛容、団結を国民に訴えた。(7月27日)