コラム「凡言録」より7月30日

奇怪な事故対応

中国高速鉄道の追突事故で40人が死亡、201人が負傷した淋江省温州市で、杭州発福州行き高速鉄道D3115号に、北京南発福州行きD301号が追突。6両が脱線うち追突した4両が高架橋から落下した▼

同国鉄道省は事故原因について、「落雷が設備故障を引き起こした」と説明。詳細は「調査分析中」とした。事故の翌日追突して高架から落下した車両の運転席部分を壊し、現場に掘った穴に埋めた。事故原因隠しだと批判を受け、掘り出した▼

同国最高人民検察院は鉄道輸送担当部門と汚職・権利侵害担当部門の検察官を温州に派遣し、事故原因の捜査を始めた。汚職担当部門が捜査に加わったのは、なぜか▼

温首相が事故現場での記者会見で「事故調査の発表は公開、透明の原則で」と表明ずると、鉄道省は信号システムの欠陥があった」と発秀表。原因隠しが表に出た。犠牲者遺族への補償金を当初提示額の約2倍91万5千元(1元は約12円)に増額したのは金で決着のつもりか。中国の事故対応には疑問点が多い。(7月30日)


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