コラム「凡言録」より7月6日

何様?、松本様

松本龍復興担当相は3日、東日本大震災の被災地岩手、宮城両県を訪れ、両知事と会談した。そこで暴言を連発した▼
午前の達増岩手県知事との会談では、仮設住宅問題で「知恵をしたところは助けるが、知恵を出さないところは助けない」とのべた。「九州の人間だから、東北の何市がどこの県だかわからん」とも▼
午後の村井宮城県知事との会談では、知事が進める水産特区構想について「県でコンセンサスをとれよ。そうしないと、我々は何もしないぞ」と。応接室に大臣より後に入ってきた知事に、「お客さんが来るときは、自分が入ってから呼べ。長幼の序が分かっている自衛隊ならやるぞ」と▼
言葉が横暴で、上から見下ろす態度。「助けてやる」といわんばかりだ。「辞める考えはない」と言っていた松本復興担当相は5日、辞表を提出した。「被災地を逆なでする大臣は辞めて当然」「被災者の苦労をどう思っているのか」「何をやっているんだ」「復興は大丈夫か」。呆れた大臣を任命した菅首相の責任も問われる。(7月6日)


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