コラム「凡言録」より8月3日

特例公債法


日本では特例公債法案をめぐって、民主と自民、公明の間で政治的駆け引きが続いている。赤字公債発行の法案が成立しなければ予算の財源裏付けがなくなるから、民主党は法案成立に必死だ。自民、公明は特例公債法を人質にとって駆け引きを強め、菅内閣退陣の政局にしている▼

駆け引き道具にされたのは子ども手当だ。自民、公明は子ども手当は「バラマキ」だとして撤回を要求、民主党が妥協すると、高校無償化、高速道無料化なども撤回せよと追い討ちをかけ、民主党マニフェストの骨抜きを狙っている▼

民主党の岡田幹事長はマニフェストで掲げた主要政策が実現していないことについて、「政策の必要性、実現見通しの両面で検討が不十分だった。率直におわびする」とマニフェストの内容がいい加減だったと認めた。民主党に期待した国民への裏切りだ▼

子ども手当は子どもの発達や教育にかかわる重要な問題。それを政局にからめて政治的駆け引きの道具にするのは、まじめに子育て支援を考える態度とはいえない。(8月3日)


コラム8月4日へ進む

コラムトップへ戻る


携帯対応−震災報告トップへ進む


携帯対応草木庵トップへ戻る