震災報告74−4月11日(水)いわきを襲った4.11から一年。
今日は、被害の大きく4人の死者を出したいわき市石住地区で慰霊祭がおこなわれました。
昨年、3.11大震災1ヶ月後の4月11日午後5時16分に起きた地震により、女子高校生を含む4名の犠牲者がでました。おなじいわきでも、南部の地域と北部の地域では揺れにも、被害も大きな差がありました。3.11以降「ドン・ドン」あるいは「ドン・グラグラ」の地下から突き上げるような揺れが頻発しました。この「ドン・ドン」や「ドン・グラグラ」の時は、いわき南部が震源で、海の方から「ゴー、グラグラ」と唸りが来たときは、震源が海の時です。
湯ノ岳断層・塩ノ平断層など多くの断層が出現し、いまだに水の流れが変わり、水源の水涸れや、住宅地で温泉まで吹き出しました。今だにここ周辺では、余震が続いています。4.11の地震や3.23の地震について、いわき在住の人も、東電の福島第一原発の爆発に伴う放射線物質の拡散によって、多くのいわき市民も、県外に疎開を余儀なくされました。話を聞いていると、「3月から4月にかけて疎開していたから、わからない」とのこと。
4.11の地震で温泉が沸き出した内郷の住宅地2012.3.15撮影
4.11の地震で藤原断層(湯ノ岳断層)により破壊した建徳寺2011.4.29撮影
4.11の地震で白坂断層により半年通行止めになった道路2011.4.24撮影
4.11の地震で釜前向斜により崩壊した資材置き場2011.4.28撮影
4.11の地震で正断層により出現した湯ノ岳断層(遠野松折)2011.5.9撮影
4.11で崩落した斑堂の山2011.4.12撮影
震災報告74−4月12日(木)晴れ。
日中の気温が上がり20度を大幅に超え、桜も咲き始めました。また庭のイチゴも一輪花が咲きました。
▽午後8時20分頃M5.5、茨城県沖、震源の深さ20`、震度4茨城北部、震度3浜通り、中通り
4.11の地震で釜前向斜の大規模な崩落現場の5ヶ月後2011.9.24撮影
4.11の余震で発生した鮫川の上流の石住地区の崩落現場の一ヶ所2011.9.27撮影
桜もこの暖かさで、膨らみを増し
二輪咲きました。
タラの目も大きくなり
収穫し、天ぷらで初物を食しました。
この前植え替えたイチゴにも花が咲きました
スイセンやスノードロップも
震災報告74−4月13日(金)晴れのち曇り。ゴミ出し。
▽19:10 M5.9福島県沖20`、最大震度4いわき外 ▽19:15M4. ▽20:10 ▽21:12いずれの地震も福島県沖 ▽21:30M4.9茨城県沖震度3 ▽21:52福島県沖
東電によるトレンチ調査(藤原町松本地区)の現場です。−藤原断層(湯ノ岳断層)
湯ノ岳のパノラマラインの崩壊した一部です。
藤原町幼稚園近くを走った烏舘断層、この先の民家を直撃し解体したとのこと
白坂断層の西側・湯ノ岳断層と交わる付近
常磐自動車道のを横切る白坂断層
斑堂のパノラマラインを横切る白坂断層
震災報告74−4月14日(土)雨。
野田内閣は、大飯原発の再稼働をこうも急いで行おうとするのだろうか?いまだ東電による福島第一原発事故の検証すら終わっていないこの時期に、経団連、関西電力の要望に添った再稼働だ。再稼働ありき野田内閣。
震災報告74−4月15日(日)晴れ。
10年前、道で拾った桜のから新芽が出、その桜の木に、今日初めてつぼみが出来ていました。また、以前引っ越してきたときに、窯を置いている小屋の上に山桜が自然に生えていたのを、路植えをしたのが昨年から花を咲かせはじめています。
種類は判りませんが
山桜です。
NHKのスペシャル「メガクエイク=巨大地震」でも放映されました(4月4日@及び4月8日A放送)
震災報告74−4月16日(月) 晴れ。
息子の芳法夕方、久しぶりに来る。元気そうでなにより。夜7時22分の列車で東京に帰る。
震災報告74−4月17日(火) 曇りのち雨。
買い物に夕方出かける。風邪を引いたようだ。昨日と今日、風邪薬飲む。草取り。今日、今年初めて蛇を庭で見つけた。
震災報告74−4月18日(水)晴れ時々曇り。
草取り。庭の山桜咲いた。実生の桜は、つぼみのまま。
震災報告74−4月19日(木)曇り。肌寒い。
ビデオ・書籍の廊下の整理。HP編集。
2008年6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震のNHKの放送から
NHKスペシャルで「活断層」について報告していました録画していたビデオから一部を紹介します。
活断層は、民家を直撃していました。日本には、2千以上の活断層があります。この年の、5月には中国・四川大地震が勃発。北京オリンピックの年でもありました。
震災報告74−4月20日(金)曇り。今日も肌寒い。
風邪気味、休む。
神戸・淡路を襲った阪神淡路大震災は、1995年1月17日淡路断層が揺れ動き、大震災となりました。
2004年12月26日インドネシアスマトラ島沖大地震M9.0=インド洋大津波
この4.11断層について報道は、継続的にされていませんでした。
特に、湯ノ岳断層は、日本にまだ日本人が住み着いていない時期の13万年前に動いたとされ、活断層に指定されていませんでした。それが、昨年の4.11で動いたのです。
いかに、自然の脅威に対して、人類の知恵とはまだまだ微々たる物であるかを思い知らされました。自然を支配すると驕った考えは、捨て去るべきです。東京の立川断層の脅威が言われています。丹沢の東を走り愛川から平塚に通る「伊勢原断層」についても考慮すべきです。