コラム「凡言録」より７月１日
パウル2世
昨年のＷ杯サツカー南アフリカ大会で、ドイツの水族館のタコのパウルが試合の結果を的中させて話題になった。タコには予知能力がある、と喝采を浴びたことを覚えておられるだろうか▼
女子Ｗ杯ドイツ大会を前に、予タコのパウルを生んだ同国西部のオーバーハウゼン水族館はパウルの後継者を決める予言大会を開いた。女子Ｗ杯の開幕戦のドイツ対カナダで「予知能力」を競った▼
二つの容器に両国の国旗を付け、中の餌を食べた方の勝利を予言したというルールだ。参加した8匹のうち、3匹がドイツ、2匹がカナダ、残りの3匹はどちらにも関心を示さず、引き分けを予言したとされた▼
ドイツ対カナダ戦の結果はどうだったか。ドイツが前半、ガレフレケスの先制ゴールなどで2点をリード。後半は攻め込みながら追加意を奪えず、カナダにFKを決められたが、2対1で勝利した。ドイツ戦ごとに予言大会は開かれる。8試合全部の結果を的中させた偉大なパウルの後継は生まれるか。水族館が2匹目のドジョウを狙う。(7月1日)