コラム−12月13日

金メダルの蹉跌

アテネ、北京とオリンピック柔遭で連続して金メダルを獲得した内柴正人氏(33)が、警視庁に準強姦容疑で捕された。内柴容疑者は201O年から九州看護福祉大掌女子柔道部コーチとなり、客員教授も務めていたが、解雇されている▼

内柴容疑者は9月下旬、合宿先の東京都内のホテルの部屋で、酒に酔って寝込んだ未成年の同大女子柔道部員に性的暴行した疑い。「納得できない。合意の上だった」と、容疑を否認しているが、泥酔した相手と「合意」とは。通らない▼

近代柔道の創設者、嘉納治五郎は「柔術」を「柔道」とした理由を書いている。「柔術」のため身体の健康の増進するにつれて精神状態も次第に落ちついてきて、自制的精神の力が、著しく強くなってきた---勝負の練習に付随する知的練習は---武術としてのほかに、知育・体育・徳育として誠に貴重と考え---柔の一字を残し、柔道とした」(嘉納治五郎』)▼

嘉納は柔道を教授する所を講道館と命名した。「単なる武術を教うる場所ではない」という意味だ。(12月13日)

コラム2011年12月14日へ進む


コラムトップへ戻る(3月11日)


コラム4月1日へ


コラム5月1日へ

コラム6月1日へ

コラム7月1日へ

コラム8月1日へ

コラム9月1日へ

コラム10月1日へ


コラム11月1日へ


携帯対応−震災報告トップへ進む


携帯対応草木庵トップへ戻る