コラム−12月14日
支持率が逆転
朝日新聞の12月の世論調査で野田内閣の支持率は31l、不支持率は43lとなった。前回11月調査では支持が40l、不支持が33lだった。発足3か月余で不支持が支持を上回った▼
民主党内閣の支持率が3分の1を割り込んだのは、鳩山内閣は発足6ヵ月後、菅内閣は5ヵ月後。野田内閣の支持率減少は釣瓶落としだ。自民党末期の福田内閣は発足8か月で支持率20l。麻生内閣は発足3ヵ月で22l。20l台は危険水域といわれる▼
2大政党づくりは財界主導で03年の総選挙か本格的に始まった。03年総選挙は「政権選択」の名のもとに「自民か、民主か」の枠組みに国民を無理に押し込め、日本共産党を排除する「最強の反共作戦」として進められた▼
09年総選挙で民主党は「政治を変えてほしい」という国民の期待を受けて大勝、政権交代が実現した。その後2年余りで鳩山、菅、野田内閣と裏切りが続き深刻な行き詰まりに落ち込んだ。共産党はさきの中央委員会総会で「2大政党づくりが破綻に直面している」との分析を示した。(12月14日)