コラム−12月16日
千回の水曜デモ
韓国・ソウルの日本大使館前に14日、「平和の碑」が建立された。碑は少女像だ。日本に植民地支配された朝鮮半島で、日本軍の「慰安婦」となることを強制された被害者女性の少女時代をイメージしている▼
この日は被害者らが日本政府に謝罪と賠償を求めて日本大使館前で続けてきた「水曜デモ」の1000回目だった。1992年1月8日以来95年の阪神・淡路大震災と今年の東日本大震災の直後を除き、20年にわたって毎週続けられてきた▼
日本政府は93年河野洋平官房長官談話で旧日本軍の関与を認め、民間募金で基金を設立した。被害者女性は基金の受け取りを拒み、日本政府の公式謝罪と賠償を求めている。日本政府は「慰安婦」問題は解決済との態度で、像の撤去を求めた▼
東京の外務省前董でも戦時性暴力問題連絡協議会などが「水曜デモ」に連帯して行動、1300人が外務省を「人間の鎖」で包囲した。被害者で東京在住のハルモニ(おばあさん)は、「一日も早く解決して。死んでも死に切れない」と訴えた。(12月16日)