コラム−12月20日
首相中退組の言
本稿6月9日付で「首相中退組」について書いた。「首相が任期を全うせず手前勝手に
辞任するのは恥ずべき責任の放棄」で、「首相中退組」だと。沼津市の原田卓也さんの命名だ▼
鳩山由紀夫氏の中退理由は米軍普天間基地を国外、県外に」と言いながら、移設先を名護市辺野古で米国と合意したこと。移設地の腹案があるといって、示せなかった。それが最近、都内の講演で「辺野古以外があるか。私は決してないとは思っていない」と。呆れた▼
もう一人の中退組安倍晋三氏は、来日した韓国大統領が従軍慰安婦問題の解決が優先事項といっことに、「これはとっくのとうに解決済の問題。こんなことになってしまったのは(日本が)善意を示したから。善意は弱さになるんです」と自民党大分県連で講演した▼
安倍氏がいうのは1965年の日韓国交正常化で完全解決したという日本側の見解だ。野田首相もそう言った。「従軍慰安婦問題はそのときは想定されず、後からでてきた問題だ。善意は弱さになる」、とは何たる発言だ。(12月20日)